先日、プロ野球を見ていた。
試合後、アナウンサーが監督へインタビュー。
そのやりとりを何気なく見ていて、気づいた。
質問を1つもしていない。
そこでふと思い出した。
これって、ホスト時代に教えてもらったことと同じだ。
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昔、歌舞伎町でホストをやっていた。
喋りがうまくない自分は、社長にアドバイスを求めた。
どうやったら、会話を続けれるようになりますか?
どうやったら、共通の話題がない人と話せるようになりますか?
社長は言った。
「質問をするな。」
最初、意味がわからなかった。
質問をせずにどうやって会話を続けるのか。
どうやったら、質問なしで会話が成り立つのか。
ばってん、試しに、やってみようと。
翌日から挑戦してみた。
座席につく。
目の前には女の人。
質問はできない。
何を喋ったらいいかわからず、ただ流れる。
無言の時間。
「この人まったくおもしろくなーい。」
グサッとしたものが心に突き刺さる。
夜。
社長に尋ねる。
質問なしで、何を話したらいいのか。
おう!勉強熱心だなと言わんばかりの顔で教えてくれた。
「その人の雰囲気を話せばいいんだよ。」
「身に着けているモノ、しゃべる仕草、笑顔。あらゆるものから、その人の雰囲気をよみとって、だいたいのことを話すんだ。そんときのリアクションをみて、また、だいたいのことを話すんだ。」
「例えば、「〇〇ちゃんって静かな雰囲気ありますよね〜。そういう人って、やっぱ男っぽい人によく惹かれますよね〜。お酒に頼ることってよくありますよね〜」ってね。」
「だいたいのことを話すと、相手はなんらかのリアクションを取る。それをみて、また同じ事を繰り返す。そうしながら、相手のことを知ることに努めろ。同時に、自分が相手に興味を持っていることを示すんだよ。」
「そうしたら、質問をすることなく、会話が続く。」
翌日。
習ったことを試してみる。
最初は大変だった。
会話中にここまで頭をつかうものかと、疲れがたまる日々が続いた。
日がたち、徐々に慣れはじめる。
気づいたら、結果がついてきた。
無言の時間はなく、どんな人の席でも会話には困らない。
質問なしでも、話が続く。
ただ、おもろい。
ある夜。
社長の助言を理解できたことが嬉しく、報告に行った。
ほー、よかったな!との表情を見せてくれる。
ほっとする間もなく、社長は別のことを聞いてきた。
「なぜ、質問をしたらダメなのかわかるか?」
検討がつかない。
いろいろと意見を述べてみるも、頭を横にふる。
まだまだだな!と言った顔で、教えてくれた。
「聞かれたほうは疲れるからだ。」
「質問されたら答えないといけないだろ。ホストクラブでそんなことは求められていないんだ。」
頭に浮かぶは、メキシコの日本人宿。
あるおじさんが、旅行で来ていた女性3人組に質問をした。
「仕事は何をしているのかね?」
そのとき、女性がうっと心詰まる瞬間をかいま見た。
しかたなく、女の方は返答する。
すくなくとも、その場所に適した質問ではなかった。
明らかに、質問されたことに疲れていた。
ぼーっとする自分を見ながら社長は言った。
「これはホストに限ったことではなく、これから一生使える。どんな仕事でも人と接する。だから、この世界でいろいろ学べ。」
ほんまに、この世界は勉強になるなと納得する。
最後に、かろやかにいった。
「質問はするな。」
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うまく説明できている気がしない笑。
最後らへんの文章をもう少し増やしてもいい気がする。
とりあえず、アナウンサーのインタビューをみていて、懐かしき時代を思い出した。
「質問をしないこと。」
それ以外にも、あと2つ、会話中に気をつけていることがあった。
上の人にこっぴどく言われたので、今でも覚えている。
もし興味あったら、直接あった時に聞いてけろ〜。
以上、ホストから学んだこと1 「質問をするな」でした。
自分が経験したことを、うまく伝えられたらいいな〜。
ちゃんちゃん。
会話術 ホストて検索したらたどり着きました。なんだか目からウロコな感じでした。聞くことばかり目が行きがちなところ質問するななんて。
返信削除今日から実践して話下手を少しずつ直していきます