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2013年7月22日月曜日

ホストから学んだこと1 「質問をするな」

先日、プロ野球を見ていた。

試合後、アナウンサーが監督へインタビュー。

そのやりとりを何気なく見ていて、気づいた。

質問を1つもしていない。

そこでふと思い出した。

これって、ホスト時代に教えてもらったことと同じだ。
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昔、歌舞伎町でホストをやっていた。

喋りがうまくない自分は、社長にアドバイスを求めた。

どうやったら、会話を続けれるようになりますか?

どうやったら、共通の話題がない人と話せるようになりますか?

社長は言った。

「質問をするな。」


最初、意味がわからなかった。

質問をせずにどうやって会話を続けるのか。

どうやったら、質問なしで会話が成り立つのか。

ばってん、試しに、やってみようと。

翌日から挑戦してみた。


座席につく。

目の前には女の人。

質問はできない。

何を喋ったらいいかわからず、ただ流れる。

無言の時間。

「この人まったくおもしろくなーい。」

グサッとしたものが心に突き刺さる。


夜。

社長に尋ねる。

質問なしで、何を話したらいいのか。

おう!勉強熱心だなと言わんばかりの顔で教えてくれた。

「その人の雰囲気を話せばいいんだよ。」

「身に着けているモノ、しゃべる仕草、笑顔。あらゆるものから、その人の雰囲気をよみとって、だいたいのことを話すんだ。そんときのリアクションをみて、また、だいたいのことを話すんだ。」

「例えば、「〇〇ちゃんって静かな雰囲気ありますよね〜。そういう人って、やっぱ男っぽい人によく惹かれますよね〜。お酒に頼ることってよくありますよね〜」ってね。」

「だいたいのことを話すと、相手はなんらかのリアクションを取る。それをみて、また同じ事を繰り返す。そうしながら、相手のことを知ることに努めろ。同時に、自分が相手に興味を持っていることを示すんだよ。」

「そうしたら、質問をすることなく、会話が続く。」


翌日。

習ったことを試してみる。

最初は大変だった。

会話中にここまで頭をつかうものかと、疲れがたまる日々が続いた。

日がたち、徐々に慣れはじめる。

気づいたら、結果がついてきた。

無言の時間はなく、どんな人の席でも会話には困らない。

質問なしでも、話が続く。

ただ、おもろい。


ある夜。

社長の助言を理解できたことが嬉しく、報告に行った。

ほー、よかったな!との表情を見せてくれる。

ほっとする間もなく、社長は別のことを聞いてきた。

「なぜ、質問をしたらダメなのかわかるか?」

検討がつかない。

いろいろと意見を述べてみるも、頭を横にふる。

まだまだだな!と言った顔で、教えてくれた。

「聞かれたほうは疲れるからだ。」

「質問されたら答えないといけないだろ。ホストクラブでそんなことは求められていないんだ。」


頭に浮かぶは、メキシコの日本人宿。

あるおじさんが、旅行で来ていた女性3人組に質問をした。

「仕事は何をしているのかね?」

そのとき、女性がうっと心詰まる瞬間をかいま見た。

しかたなく、女の方は返答する。

すくなくとも、その場所に適した質問ではなかった。

明らかに、質問されたことに疲れていた。


ぼーっとする自分を見ながら社長は言った。

「これはホストに限ったことではなく、これから一生使える。どんな仕事でも人と接する。だから、この世界でいろいろ学べ。」

ほんまに、この世界は勉強になるなと納得する。

最後に、かろやかにいった。

「質問はするな。」

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うまく説明できている気がしない笑。

最後らへんの文章をもう少し増やしてもいい気がする。

とりあえず、アナウンサーのインタビューをみていて、懐かしき時代を思い出した。

「質問をしないこと。」

それ以外にも、あと2つ、会話中に気をつけていることがあった。

上の人にこっぴどく言われたので、今でも覚えている。

もし興味あったら、直接あった時に聞いてけろ〜。


以上、ホストから学んだこと1 「質問をするな」でした。

自分が経験したことを、うまく伝えられたらいいな〜。

ちゃんちゃん。

1 件のコメント:

  1. 会話術 ホストて検索したらたどり着きました。なんだか目からウロコな感じでした。聞くことばかり目が行きがちなところ質問するななんて。
    今日から実践して話下手を少しずつ直していきます

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