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2013年11月5日火曜日

感じること「今を必死に生きる」

少し前、海外の野球を好きな夫婦と飯を食べた。

そのときに話題に上がったこと。

「海外に行くと、今を必死に生きようとするよね。」

今日はそんな話。
海外にいると、今を必死に生きようとする。

1日1日を無駄にしないよう、全力で動く。

問題を解決しようと、頭をフル回転させる。

伝わらない気持ちを、全身で表現する。


なぜ、今を必死に生きるのか?

滞在する期間が短いことをわかっているから。

日本では起こりえないハプニングが普通に起こるから。

小学生レベルのことも伝えられない言語能力だから。


日本にいると、自分が生きているのかどうか、わからないときがある。

ロボットのように、自分が動いている瞬間を感じることがある。

好きな作家である伊坂幸太郎の本の一節。

『この、しじみの砂抜きをしている時が、それを眺めている時が、もっとも幸福が感じられた。他の人間がどうなのかは分からないが、しじみの呼吸を眺めている時ほど、穏やかな気分になれることはない。人もこうやって、呼吸しているのが泡や煙で見て取れればもう少し、生きている実感があるんじゃねえかな。行き交う人が、口からぷくぷくと呼吸を見せていたら、暴力も振るいにくいだろうな、絶対そうだ、とも思った。俺はこのしじみを食っちまうけど。』

日本が優れているというわけではなく、海外が優れているというわけでもない。

海外に行くと、今を必死に生きようとする。

ただ、それだけの話。

ただ、それだけのものに、

俺は支えられている。

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