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2014年2月8日土曜日

詩「寝ている」

ふとんのなかで寝ている。

誰にも、何も言われないから寝ている。

ずっと寝ている。


ふとんから起きる気力もない。

何をやっていいかわからない。

ずっと、寝ている。


やっと、起き上がれる何かを手に入れた。

やっと、立ち上がれる何かがここにある。

新しい、景色がある。


人と競いあうこともなく、

人の目を気にすることもなく、

歩いていける。


これから、

どれだけの光が自分を照らすことがあっても、忘れることはない。

戒めにもなる、その、暗さがある。

ずっと、寝ていたことがある。

1 件のコメント:

  1. 「どれだけの光が自分を照らすことがあっても、忘れることはない。

    戒めにもなる、その、暗さがある。

    ずっと、寝ていたことがある」

    今の状況に寄り添ってくれるこの詩に感謝します。
    自分はまだ薄暗さの中にいて、起きたり寝ていたりします。
    暗闇の中でわずかな光を感受しやっと少し起き上がれるようになりました。
    また再び歩き続けられるようになる!と力を与えてくれる言葉です。

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