憧れた街がある。
遠い果てに。
バスはあるの。
どんな人が住んでいるの。
いったいなんや。
台所に1人。
お母さんは夕方に帰ってくる。
どんな世界があるの。
初めてみつけた。
憧れる街。
バスに1人。
揺られる。
当たり前のように。
180ペソと3時間。
憧れは忘れた。
台所に1人。
かみしめるほどもなく。
感無量になるわけでもなく。
あの頃の感覚を思い出す。
今とあの頃を比べる。
今こうしてここにいる。
平然と。
憧れた街に1人
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