今日の話。
ベッドで昼寝してた俺は、夢ば見た。
高校の野球部のやつらが、起きろ起きろと、必死に声をかける。
「次が最後の試合やけん、はよ起きろ。」と。
「最後の試合が長商じゃなくて、南校でよかったな。」と。
最後の試合の前夜やけん、簡単に寝たくなくて、必死に起きようと努める。
同時に、最後の試合前なのに、テストで練習をあまりしなかったという、不安と恐怖を抱く。
起きないけんと思って、顔を洗いに洗面台まで向かう。
まだ、気づかん。
顔を洗い、目の前の鏡を見つめる。
気づく。
ああ、これは夢だったんだ、と。
その瞬間に、まず、安堵する。
よかった、試合に出なくていい。
なんたって、悔いが残らない程の練習をしたかというと、してない。
よかった、この不安と恐怖は、夢だったんだ、と。
次の瞬間に、悲しくなる。
ああ、別に、その夢が続いてもよかったのにな、と。
確かに、食いが残らない程の練習はしてなかった。
ばってんばってん、あの時の雰囲気を、ただ、味わいたいな、と思って。
北高野球部の話。
みんなが真剣な1日。
費やしてきた月日や努力が試される1日。
夜が開けぬ頃から起きて、準備して、気持ちは、前日から高まって。
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